北浦和東口平和通商店街にある宝来堂は、開業100年になる老舗和菓子店。店主の関根さんは平和通り商店街の会長さんでもあり、北浦和3丁目自治会の会長さんでもあります。ショーケースに並んでいるお菓子は全部自前で作っているお菓子。今回はその作業場を見せてもらうことができました。
今でも現役のもちつき機。子どものころの思い出が詰まっています。
仕事中は厳しい職人の顔です。
はかりのメモリはグラムじゃありません。

取材に伺ったのは午後。
すでにきれいに片付いている作業場。
お菓子作りはいつも早朝だそうです。

「職人は道具が命だからね。」と関根さん。
作業場にはきれいに手入れのされた道具が並んでいます。

「もちつき機にしたって、はかりにしたって、
 今はこんなの使ってるとこはありゃしないよ。」

道具に対する愛着はそのまま自分の仕事へのこだわり。

「うちは添加物なんかは一切使わないから。
 みなさんに安心して食べてもらいたいからね。」
 という言葉からもその姿勢がうかがえます。

「祖父の代には岸町でやってたんだよ。」
 と振り返る関根さんは3代目。

小さいころからお店の仕事をあれやこれや
手伝わされてきました。

「仕事ってのは習うもんじゃなくて、
 盗むもんだから、丁寧に教えてくれたりはしなかったよ」

自治会長としても、防犯パトロールをしたり
街のごみ清掃を行ったり精力的に活動をしていますが、
作業場での顔は自分の仕事にこだわりをもって作り続ける、
一人の職人の顔でした。

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